こんにちは!漫画家イラストレーターの荻野千佳(おぎの・ちか)です。
8月20日にブロッコリー(側花蕾が出る品種)の苗を植えました。
2週間前に石灰を土に混ぜ、植えつけ前に有機・高度化成肥料を混ぜ、苗の植えつけ後はジェイエースを苗の周囲にまき、苗にはテルスター(殺虫剤)を噴霧、段ポールと寒冷紗で日除けを兼ねた防虫を行っていました。
植えたブロッコリーの苗↓
暑い季節に苗を植えつける際、ブロッコリーのような「後で土寄せ作業をする野菜」には畝を作らず、むしろ植え付け時に苗の周囲を手で土に押さえつけることで、少しへこますくらいが苗にとっては親切なのです。(土が少しくぼんでいることで水持ちが良くなるため)
(※「畝(うね)」とは、水はけを良くするために基本は作るものですので、水持ちを良くしたいときは畝は作らない方が良いです)
植えつけ後、1週間毎日の水やり。これでブロッコリーはOKでしょう! と思っておりました。
その後9月に入り、植えつけ2週間後のブロッコリーの様子がこちらです。↓
全然死んでます。途中1週間の経過時、生長点が無くなっても側花蕾を楽しめば良い…と思っておりましたが、そんなレベルではもうございません。植え替えが必要です。
寒冷紗の中には成虫となった蛾も飛んでいて虫篭状態に。
寒冷紗や殺虫剤の害虫対策、水やりで暑さ対策をしていたのに、なぜ…
私の場合、答えは「ハイマダラノメイガ」(よく言われる「シンクイムシ」のことです)の卵が初めから苗にわんさかついていたためと思われます。
ハイマダラノメイガ幼虫の駆除のやり方
孵化した幼虫のハイマダラノメイガの見つけ方ですが、下記写真のように葉がくるんとくっついて丸まっているところに「蜘蛛の糸」のような繭があり、その中に幼虫は潜んでいます。
葉がくるんとくっついて丸まっているところ↓
くるんと丸まった葉っぱをピンセットなどで慎重に開き、メイガの幼虫をピンセットで取り除き捕殺します。数匹であれば手で捕殺、ダメージが少なければその後、苗はまた生長してくれると思います。
ハイマダラノメイガの幼虫↓
体長は1~2ミリ程度。5ミリ程度の幼虫もいますが、それくらい太っているメイガ幼虫がいる場合は苗はかなりの被害をくらっていると思って良いかと思います。
その後、9月10日に新しいブロッコリーの苗を貸農園園主さまにご用意いただき、植え直すことが出来ました。
ありがとうございました!
植え直したブロッコリーの苗↓
今回の疑問
植えた際に殺虫剤を苗に噴霧、苗の株元周囲にも薬剤をまき、寒冷紗をかけて土でしっかりすそを押さえて害虫対策をしたというのに、なぜ1株の苗に5~7匹のハイマダラノメイガ幼虫がいたのか…。ナゾです。
ハイマダラノメイガを見つけたら、早めに苗は諦めて、新しく植え替える方が良いと、個人としては思います。1匹いたら他にもたくさんいると思って良いと思います。
補足
今回、「ジェイエース」を使用した工程を記録しました。ジェイエースやオルトランを使用する際は、植えつけから収穫までの期間が長い野菜(今回のブロッコリーなど)に使用してください。