体験農園レポート

農業体験農園とは

   

野菜づくりのプロである農家が園主となり、園主の指示に従って 一連の農作業を体験できる「農業カルチャースクール」です。 使用する道具は農園で準備!手ぶらで野菜づくりが体験できます。

また、「農家が直接開設していること」が最大の特徴!
農家によって農園の個性はさまざま!!

さぁ、あなたも近くの農園をのぞいてみませんか?

1年間の予定(園によって多少異なります)

3月 参加者様契約。畑づくり開始
4月 夏野菜などの植えつけ
5月 葉物野菜の種まき。エダマメ、トウモロコシの種まき
6月 夏野菜の収穫スタート
7月 エダマメ、トウモロコシの収穫スタート
8月 夏野菜の片付け。秋冬野菜の準備
9月 秋冬野菜(ハクサイ、ダイコン、キャベツ他)の種まき、植えつけ
10月 秋野菜収穫開始
11月 冬野菜の収穫
1月 冬野菜の収穫。畑の片付け
2月 土づくり。末日で契約終了。新規参加者様の募集
こんにちは!漫画家イラストレーターの荻野千佳です。
私は2016年から家庭菜園を始め、現在は農業体験農園に参加、菜園ライフを満喫中です。
コチラでは【全国農業体験農園協会】に登録されている農園を取材、紹介しております。

今回の取材先は... 「 農業体験農園 緑と農の体験塾 加藤農園 」

今回取材させていただいたのは東京都練馬区にあります【農業体験農園 緑と農の体験塾 加藤農園】です。
加藤農園は 保谷駅(西武鉄道池袋線)から徒歩15分ほどの立地。とても広々とした農園で、気持ちの良い風が通り抜けます。

取材当日、10時より一般の参加者さんにむけた講座が始まりました。(その前には別のコース【はたけ倶楽部】の参加者さんにむけた講座があったとのことでした)
園主の加藤さんは代々古くから農家を営む生粋の農家園主さんです。お話も分かりやすくお上手で、講座のはじめに練馬区に纏わる、とあるお話から始まり、参加者さんも興味津々で聞いておられました。
実は加藤さんは【体験農園】という仕組みをお作りになった第一人者!全国農業体験農園協会の理事長でもあります。体験農園を始めて今年で26年(!)になるそうで、創設者さんであるので当然、体験農園を一番長くやっておられる農家さんです。

続いて本日の農園作業についてのお話。その日は、
・ダイコンの播種のやり方、管理の注意点
・カブの土づくり、マルチ張りのタイミング、ねこぶ病についての対策
・ブロッコリー、キャベツのハイダラノメイガ(別名:芯喰い虫)の対策と薬剤
・ラッカセイの白絹病について、対策と薬剤
・追肥について、寒冷紗を使った防虫について
など、丁寧で専門的なご説明がありました。
「亜鉛とマグネシウムは野菜には大切。だから水によく溶けるマグネシウムを土にまいて…」などなど。ご経験と知識がないとできないお話が盛沢山です!
ダイコン播種、管理作業のご説明には紙芝居を活用!絵で分かりやすく解説されておられ、参加者さんにもイメージが湧きやすかったのではと思いました。(こちらでご利用の紙芝居は【チャレンジ農業支援センター】経由で私が制作したものをお使いいただいています)

講座は20分ほどで終了。その後、参加者さんは加藤さんに直接質問することもできます。
この日は8月末で終了したブルーベリーの収穫を、参加者さんには特別にお値引きで収穫体験できるとのご連絡もありました。うらやましすぎです!

加藤農園では参加コースを3種類に分けて選べるように設定されています。
がっつり農業を体験してみたい方から、仕事で忙しくてもサポート付きで農業ができる、少しだけの収穫で充分なので作業はかじる程度で良い、などなど、参加者さんの家庭事情によって選べるようになっています。
【参加コース例】
① 農業体験農園(通常の農業体験、1区画(個人が使える面積)30㎡)
② サポート付き体験農園(面積は通常の半分、参加できない場合は農園のベテランが代わって作業してくれる)
③ はたけ倶楽部(袋栽培で土を耕すことなく楽ちんに収穫、共同区画で収穫だけの体験も含む)

講座は2週間に1度。金・土・日曜日の9時からは【はたけ倶楽部】参加者向け、同日10時からは通常の体験農園参加者向け、土曜10時からの分はZooMで配信されているとのこと。
ホームページも大変充実しています!農家さんはこのあたりを面倒がられることが多いのですが、しっかりインターネットも活用されておられました。
加藤農園ホームぺージ

色んな工夫をされておられて、体験農園を運営されていらっしゃる方もきっと参考になることばかりではないかと感じました!

【特徴のまとめ】
・園主さんが歴史ある農家で知識が豊富
・参加者の希望によってコースを選べる
・解説に絵を使うなど分かりやすく工夫がある
・インターネット配信での講座があり、ホームぺージほかWEBが充実している

農業体験農園 緑と農の体験塾 加藤農園

代表 加藤義松 様
住所 東京都練馬区南大泉3-17
年間品目数 15~30品目(コースによります)
講習日 2週間に1度の金~日曜の9時(はたけ倶楽部)。10時~(体験農園)、土曜日10時はZOOMでも同時に行う
実施区画 180区画
年会費 38,000~50,000
お問い合わせ先 https://nouen.tokyo/inquiry/
電話 無し

※記載内容に変更がある場合があります。詳しくは運営各自治体、各農園にお問い合わせください。

取材日:2022年9月
取材者:荻野千佳

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